(みじかい日記)いまから百年後に
いまから百年後に
私の詩の葉を 心をこめて読んでくれる人
君は誰かー
こんな一節から始まる詩がある。インドの詩人、タゴールの『百年後』という詩である。
この詩を知ったのは母校での教育実習中だった。私が現役JKだった頃在籍していた合唱部がコンクールでこの詩の歌をうたうらしく、部活見学に行った折に知ることとなった。
詩も素晴らしいし、それにつけられた旋律もとても素晴らしくて、ああ、これを女声合唱で歌ったらすごくいいだろうなあ……というかんじだった。
どんなふうに詩が素晴らしいか、ということは「とにかく読んでください」の一言に尽きる。個人的には『春はあけぼのショック』以来の衝撃を受けた。『春はあけぼのショック』とは高校生の時に私が『春はあけぼの』を勉強した際にその世界観や清少納言の感性に衝撃を受けたことを指す。タゴールとはおそらく、非常にしなやかな繊細さをもっており、音、光、色、温度など、自然界のあらゆるものの観察眼に長けていた人物なのではないかと思う。少なくとも私にとってはそう思わせる作品だった。
来週、この歌の生演奏を聴きに行くのでとても楽しみ。
(最近長文を書く体力と忍耐力がないので、「みじかい日記」)