ひととひととのあいだ

とある折に、”好みのタイプ”とかいうものを尋ねてきた人がいた。

恋愛対象にするならどんな人がいいか、ということを聞きたいらしい。ちょっと考えてみる。

特にこれといって理想像のようなものはないけど、やっぱり相性って大事だなと思う。

じゃあその相性ってなに、と聞かれるとちょっとむずかしい。言葉じゃうまく説明できないし、私の場合それは先に用意されているものではなくて、その人と関わるなかでなんとなくわかるものだからだ。と言いつつ、なんとなく前提のようなものはあるんだけど。なんとなく。

ひとの雰囲気。会話のリズムが合うかとか、歩くときに歩幅を合わせられるかとか、朝ごはんが好きかとか、とかとか。

朝ごはんの話が出ましたが、三食のなかで朝ごはんがいちばん前向きだとは思いませんか。一日のはじまり。洋食でも和食でもいい。カリカリに焼いたトーストとか、湯気があがってるお味噌汁とかをまぶしい朝の光のなかで見つめるときほど幸せで満たされる瞬間ってない。